テレビはオワコン。
ネット配信全盛時代において、そんな言葉も囁かれるなか、伝説的テレビマンの西田二郎は「地上波でしか作れない価値」を考え続けている。『ダウンタウンDX』を立ち上げから支え、現在は有料配信サービス「DOWNTOWN+」でも番組を手がけている。
テレビとネットを行き来する西田が向き合い続けている問いは、今も昔も変わらない。
入社4年目で編成部長に詰め寄った
原点は、「なぜこの企画なのか」という違和感にあった。西田は、テレビ局の中にいた入社4年目の頃、上司に歯向かったことがある。普段は温厚だが、このときばかりは我慢できなかった。
社内の企画公募が通ったときだ。編成部長のデスクの前まで椅子をぐっと寄せ、「ちょっと聞かせてください。なんであの企画が通ったんですか」と詰め寄った。
そう聞いたのにはワケがあった。どうしても、その判断が腑に落ちなかったからだ。
「なんらかの理由があって企画を採用する、っていう意図があったのかどうかはわからへん。でも、公募する前から決まってた話やったなら、最初からそう言ってくれたらええだけやないですか。証拠作りみたいに公募するのは効率悪いし、悪意すら感じます。みんな言えへんかっただけで」
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【立ち上げから関わった『ダウンタウンDX』】
