「もちろんネットの世界でもコンテンツバリューがあるものはいっぱいあって、テレビを経由しなくても成立しているものもあります。テレビでバリューを出せなかった人は作れない、というわけでも決してない。けれど、コンテンツのバリューはテレビのほうが作りやすいんちゃうかなと思うんですよ」
「アフタヌーンティー」は視聴率を取れる
西田は、テレビがもう役割を終えたとは考えていない。むしろ発想次第でまだ可能性はあるという。
「アフタヌーンティーを1時間やったら、数字取ると思いますよ」
ケーキやマカロン、サンドイッチやキッシュが並ぶ、数段重ねのアフタヌーンティーを、ただ見せ続けるだけの番組だ。だが西田は、本気で成立すると言うのだ。
「ホテルのええ感じの雰囲気を見せて、ゆっくりゆっくりアフタヌーンティーのツリーまでカメラを寄って、回してみたりしてもええですよ。女性は割と同じような映像でも見続けられる。男性は見る理由が欲しい。値段だったり。アフタヌーンティーは普段写真を撮らない人まで、つい撮りたくなるもの。っていうことは、見たい番組になるんちゃうかなと僕は思うんです」
かつて『ダウンタウンDX』で人気を得たコーナー「スターの私服」のアフタヌーンティー版と言っていい。西田にとって発想とは、大かがりな仕掛けのことではない。人が見たくなる理由を、どこに置くかだ。
テレビの未来を悲観する声は多い。だが西田は、コンプライアンスや制約が増えたこと自体は問題ではないと言う。むしろ、制約があるからこそ、発想は研ぎ澄まされる。
出口がテレビであれ、配信であれ、問われているものは同じだ。
