エンジンはスタート直後から安定したアイドリングに加えて、極低回転でも流行りの270度エンジンが気持ち良くまわってくれる。わずかに3500〜4000回転で燃料の薄さも感じなくはないが、むしろこのセットが不用意なトルクを出さず、穏やかに街の流れに乗れるポイントかもしれない。
エンジンは派手な演出などまったくなく、エキゾーストから発せられるVツインパルスは極めて静粛だ。これはどの回転域でもいえ、今回9500rpmまでの加速も検証してみたが、極めてフラットなトルクで、ライダーへの負担も少なく感じる。実走行で、市街地で6速50km/h・2000回転、高速道路で6速100km/h・4000回転。
シフト&サスペンションのフィーリング
125cc並みのクラッチレバーの軽さも感動的で、フランス製ベルリンガーの専用品が油圧系に採用されている。さらに驚かされるのはミッションのフィーリングで、冷間時のスタート直後こそ、少々硬めではあるが、数日間にわたる試乗走行のすべての信号で、わずかなつま先入力でニュートラルが出る精度の良さであった。リンケージを含めた仕上がりの良さは、細部まで行き届いていることを実感する。
市街地から連続高速走行まで、良く仕事をするサスペンションは、不安なく必要量をコントロールしやすいロール方向へ誘ってくれる。フィオーレタイプフォークに支えられたピッチングモーションの楽しさ、ドライバビリティーの高いエンジン性能、幅広のハンドルに太めのハンドルグリップ、フォワードステップを選ばなかったブラフ・シューペリアのモーターサイクルへの美学が、本当に伝わる1台と言える。
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【モーターサイクルの正しい姿】
