ロレンスの電子デバイスはABSのみ。エンジン出力は100馬力少々で、連続高速走行でもなんら問題のない加速と巡航速度を保つことができた。
そういえば、子供の頃に見た、自動車雑誌のロールス・ロイスの諸元表の馬力欄には、「必要にして十分な出力」と記載されていたことを思い出した。ロレンスもそういった領域のマシンであることを改めて感じた。馬力競争やハンドリング競争から抜け出し、そこに充実の時間を作ることができる大人のマシンだ。
モーターサイクルの本来あるべき姿とは
ロレンスは一般市街地の渋滞時でさえ、至福の時間にしてくれるのだ。それは、ビジュアルに起因するものではなく、正しいモーターサイクルエンジニアリングの賜物だろう。
事実、高速走行時でのスタビリティーは他の追従を許しておらず、ライントレース性のよさも見事に楽しませてくれた。つまり、正しいモーターサイクルの本来あるべき姿を、しっかりと作り込まれたマシンなのだ。
モダンデザインの魅力を存分に活かしながら、現代の技術と最新マテリアルで作られたモーターサイクルの最高芸術品。もし、あなたがモーターサイクルの芸術品を望むのであれば、自信を持ってブラフ・シューペリア・ロレンスを勧めたい。
