東洋経済オンラインとは
ライフ #自動車最前線

「現代技術とアートの融合、約1400万円の高級モーターサイクルに国内初試乗」ブラフ・シューペリア「ロレンス」が示す正解

13分で読める
限定生産台数188台、価格は1392万6000円のブラフ・シューペリア「ロレンス」(写真:三木宏章)
  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト
2/8 PAGES
ロレンスのスタイリング。限定生産台数188台、価格は1392万6000円(写真:三木 宏章)

ブラフ・シューペリアというブランドを聞いて、ピンときた読者はよほどのモーターサイクル愛好家か、映画好きだろう。

モーターサイクルブランドとしての歴史は古く、創業者ジョージ・ブラフは、父ウィリアム・ブラフが創業した「ブラフ・モーターサイクル」を超える世界最高のモーターサイクルを志し、1919年に創業、40年までイギリスのノッティンガムにて車両を生産。40年以降はイギリス空軍機エンジン製作に携わったものの、第2次世界大戦後はエンジンAssy・部品などの調達難からモーターサイクルの生産を終了、会社を清算する。

映画から一躍有名になったブラフ・シューペリアの名

ロレンスのリアビュー(写真:三木 宏章)

一方、62年公開の映画『アラビアのロレンス』にて、主人公のトーマス・エドワード・ロレンス(1888〜1935、享年46歳、以降T・Eロレンス表記)が愛したマシンとして知られている。

実在の人物であったT・Eロレンスは、イギリス陸軍将校としての実務をこなしながらも外交官、作家、考古学者と様々な活動と幅広い人脈で活躍を期待された人物だが、7台のブラフ・シューペリアを所有し、8台目のマシンが納品される前に、飛び出してきた自転車を避けて帰らぬ人となった。そこから映画がスターとする。

当時はイギリスとアラブ諸国の緊張が高まっており、作品内では第1次世界大戦時におけるT・Eロレンスの戦時下での人間関係を描いている。本作品の大ヒットによって、ブラフ・シューペリアというブランドは一般にも広く知れわたることになった。

今回試乗したブラフ・シューペリアの“ロレンス”というバイクは、映画『アラビアのロレンス』の主人公T・Eロレンスからのネーミングだ。

当時のブラフ・シューペリアは、21年間で3000台以上生産し、現在でも1000台程度の車両が現存しているといわれている。その生産には手間暇がかかっており、また、そのほとんどがオーダーメイドのハンドビルドであり、同じマシンは2台とないといわれる。

次ページが続きます:
【途絶えた歴史、そして復活劇】

3/8 PAGES
4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象