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様々な配信サービスが普及した昨今。昭和・平成の名作ドラマを気軽に観られるようになりました。その結果、現代との価値観の違いにカルチャーショックを受けることも。
Z世代のドラマウォッチャー・批評家のドラジさんが、昭和・平成初期の名作ドラマを、あえて"今の目"で観ることで、"社会の変化"を探る本連載。第3回は、『サラリーマン金太郎』をお届け。直近のヒット映画『ラストマイル』と比較することで見えてくる、日本人の労働観の変化とは――。
物語における労働の描写はどのように変化してきたのか
「会社と恋愛をしたいと思っています」
1999年に放送されたドラマ『サラリーマン金太郎』で、主人公・矢島金太郎は会社への思いをこう語る。
会社を恋人になぞらえ、命をかけて働く。そんな価値観は、現代の視聴者にはかなり遠いものに感じられるだろう。労働をめぐる物語はいつの時代も作られてきたが、その描かれ方は大きく変化している。昭和から平成の作品では「仕事で自己実現を果たす」物語が主流だった。一方、令和の作品では、仕事によって傷つく人々や失われたものなど、労働の「負の側面」を描くものが目立つ。
本稿では99年にシーズン1が放送された『サラリーマン金太郎』と2024年公開の映画『ラストマイル』を手がかりに、労働の描写がどのように変化してきたのかを考えてみたい。
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【とにかく仕事第一な金太郎】
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