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伝統女子高の通信制で不登校だった生徒が見せた"意外な素顔"―教員が反省した「大人の偏見」《すべての生徒に居場所を》

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通信制課程の対面指導
通信制課程の対面指導の日、理科室で実験を行っている様子(写真:筑紫女学園)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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しかし自身が中高生の親世代になった今、子の不登校や体調不良に悩む友人があちらこちらにいる。

佐伯教諭は「40人の集団で、1時間目から6時間目まで周囲と同じことをやり続けるのが耐えられない、そんな子は『特殊』な存在ではなくなっている」と現状を語る。

通信制課程に通う生徒を対象にした進路指導の様子(写真:筑紫女学園)

「本人に何か原因があるわけでもない。だから入学説明会で暗い表情をしている生徒には、『学校に行けないことに罪悪感を持たないで。だけど勉強は続けましょう』と声を掛けるんです」(佐伯教諭)

「この場をつくって本当に良かった」

一方で教育制度は30〜40年前と大きく変わってはいない。佐伯教諭は県立高校長時代も、二学期制の導入や評価の多様化など弾力的なカリキュラムづくりに腐心してきた。けれど学校単位の取り組みでは限界があった。

「本当は学校間でもっと移りやすかったり、制度がもっと柔軟であれば当事者もこんなに苦しくない。ガチガチの教育システムを見直す必要があると思います」(佐伯教諭)

今年3月には、通信制開設後、最初の卒業式で11人を送り出した(写真:筑紫女学園)

今年4月、通信制課程は75人の転入学者を迎え入れ生徒数は134人に増えた。

初年度を振り返り、「入学説明会では保護者の隣で一言も発さなかった子が、笑顔で話しかけてくれたとき、彼女たちの居場所をつくって本当に良かったと思えました」とかみしめるように話した森田教諭は「生徒が多くなっても、一人ひとりとの関わりが疎かにならないように」と表情を引き締めた。

【前編はこちら↓】
明治創立の女子校が「通信制」併設、 卒業生の筆者も驚いた「共学化」ではない選択―きっかけはベテラン教員の切実な願い

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