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遠方に住む家族が余命わずか…医師が勧める「介護プラン」の組み方 50代女性、30代男性の実例も紹介

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高齢者と介護する家族のイメージ
大切な人と最後の時間を「一緒に過ごす」ために必要な考え方とは?(写真:Ushico/PIXTA)
  • 安井 佑 医療法人社団 焔 理事長
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ですからプランを組む際は、「あなたの都合」と「大切な人に必要な介護の内容」を事務的に突き合わせていく感覚こそが必要になります。

プラン作りには、ケアマネジャーの力を借りる

ちなみに、「介護」の基本的な考え方とは、患者さんが自分でできなくなったことを補うために、「必要な補助は何か」を考えて提供することです。

『大切な人が亡くなる前にあなたができる10のこと』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

たとえば、患者さんが一人で立ち上がるのが難しくなって、通院ができなくなったら、訪問診療サービスを手配する。患者さんが一人でトイレに行くのが難しくなったら、ポータブルトイレやおむつを用意したり、訪問介護サービスをお願いしたり、といった具合ですね。

そうしたプランニングの手助けをしてくれるのが、「ケアマネジャー(介護支援専門員)」。患者さんの生活を支えるために必要な介護サービスを考え、プランを立ててくれる専門家です。

ケアマネジャーは、介護保険を使って、自宅での介護を助けてくれます。
介護保険が使えるのは、65歳以上、または40歳以上で特定の病気があり、「要介護認定」を受けた方です。この条件を満たせば、介護保険サービスを受けることができます。

要介護認定を受けたら、ケアマネジャーを選び、ケアプランの作成を依頼します。ケアマネジャーは今後介護の司令塔となってくれる大事なパートナーです。次に掲載したような公的介護保険サービスの中から、あなたの大切な人に合った支援をジグソーパズルのように組み合わせて、ケアプランをつくってくれます。

(写真:『大切な人が亡くなる前にあなたができる10のこと』P.103)

このとき、あなたが介護の中でどのような役割を担うのかを相談しましょう。

あなたが自分でやりたい介護を明確にして、残りの部分をプロに手伝ってもらうのもいいですし、あなたが介護を担うのが難しい場合は、それを前提にプランを作ってもらえばいいです。

寝たきりで一人暮らしの方であったとしても適切な介護プランを組むことで、自宅で生活することができます。仕事や家事が忙しくてあなた自身が介護に直接関わることができなくても、あなたの大切な人を家に連れて帰ってくることはできる、ということはぜひ覚えておいてください。

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