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遠方に住む家族が余命わずか…医師が勧める「介護プラン」の組み方 50代女性、30代男性の実例も紹介

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高齢者と介護する家族のイメージ
大切な人と最後の時間を「一緒に過ごす」ために必要な考え方とは?(写真:Ushico/PIXTA)
  • 安井 佑 医療法人社団 焔 理事長
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そこで、みなさんに知っておいてほしいのが、患者さんの希望も、介護者の希望も、どちらもある程度満たすことができる「介護プラン」を組む方法について。これがうまく組めると、たとえばあなたは仕事を続けながら、あるいは遠方にいながら、大切な人と一緒に過ごす時間も捻出できるようになります。

そして、一緒に過ごす間に、お互いにとって「いい時間」をつくり出せるチャンスも増えるのです。

「いい時間」をたくさん生み出した介護プラン

この介護プランの組み立てがとても上手だったのが、アメリカ在住のマリコ(50代)さんです。

お母さんに病気が見つかり、残り時間はあまりないと教えられたマリコさんは、「とりあえず2週間、日本にいるお母さんと過ごす!」と決めて、まずは行動を始めました。

彼女は、アメリカでの生活も、お母さんと最後に一緒に暮らすこともあきらめない、そんな介護プランを組みました。

まず、実家での介護の体制を整えるために、私たちのような訪問診療や訪問介護サービスを使えるように手配。

その上で、自分が日本にいてお母さんのお世話ができるときはそうした人たちの訪問回数を減らし、自分がアメリカにいて世話をするのがお父さん一人になるときは来てもらう回数を増やしました。高齢のお父さんは体力がだいぶ低下していましたから、そんなお父さんの負担が最小限で済むようにしたのです。

また、お母さんの自立度がさらに低下して一人でトイレに行くこともできなくなると、自分がアメリカに行っている間だけ、お母さんには介護施設に入ってもらうことにしました。そして、自分が日本に戻ってきたら、お母さんに自宅に戻ってもらい、また訪問診療等もお願いする。

そのときどきの状況に応じて、必要な介護プランを組んだわけです。

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【「看られるときだけ一緒にいる」プランも可能】

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