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企業はホワイト化しているのに「仕事は嫌い」「早くリタイアしたい」平成生まれの本音

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つまらなそうな若いビジネスマン
最近のFIRE願望の高まりは、それほど過酷な労働環境に置かれていない人にまで広がっているといいます(写真:eizan / PIXTA)
  • 河田 皓史 みずほ総合研究所調査部 チーフグローバルエコノミスト

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日本の労働環境は改善している。にもかかわらず、「FIRE」(早期リタイア)を望む人が増えている……矛盾の背景には、働く目的の変化があると識者は指摘する。
加速する人手不足とインフレの未来で、日本はどうなるか――元日銀・エコノミストの河田皓史氏による新刊『働く人が減っていく国でこれから起きること』から一部を抜粋してお届けする。

20〜30代のFIRE願望が高まっている

最近のFIRE願望の高まりは、それほど過酷な労働環境に置かれていない人にまで広がっているように窺われる。まず、FIRE願望に関するアンケート調査結果を見てみよう。

明治安田総合研究所(2023)「働き方に関するアンケート調査」には、「FIREしたいか」という非常にストレートな設問がある。これに対して、20〜30代では約3〜4割が「あてはまる」(=FIREしたい)・「ややあてはまる」(=ややFIREしたい)と回答している。

3〜4割もの人が過酷な労働環境に置かれているとは現実的に考えられないので、仕事の過酷さによらずFIRE願望が高まっている側面もあるのだろう。

また、一口に「FIREしたい」といっても、そうした願望をどの程度の強さで持っているかは人それぞれだろう。「絶対にFIREしたいし、それに向けて具体的な行動(資産運用や副業など)をとっている」という人もいれば、「そりゃあ、できるものならしたいが……。でも具体的に何かしているわけではない」という程度の人もいるだろう。

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【「ここにきてFIRE願望が高まってきた」理由】

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