クラウン エステートは、エステートと名乗りつつも、その実SUVそのものだ。しかも、ただのSUVではなく、クラウンと名乗る、全長5mに迫るLサイズの高級車なのだ。
国産車のライバルは意外と少ない。国内の他ブランドでは、マツダのFRプラットフォームを使う「CX-60」と「CX-80」ぐらいだ。日産とホンダに、Lサイズの高級SUVは存在しない。
また、トヨタ内であれば、「ランドクルーザー300」か「ランドクルーザー250」がライバルになり、レクサスなら「ランドクルーザー」系の「GX」「LX」となる。レクサス「RX」は価格帯で重なるものの、「ハリアー/RAV4」の兄弟車という意味では格下と言える。
ランドクルーザー250/300はラダーフレーム構造を持つ本格オフロード車であるから、実質的にライバルとなるのは、マツダのCX-60/CX-80しかないと言ってもいい。
しかし、クラウンを求める人であれば、あまりマツダを比較対象にしないはず。そういう意味で、クラウン エステートは、ぽっかりと競合のいないブルーオーシャンのポジションをうまく獲得することができたと言える。それも大きな成功の理由と言えるだろう。
記録に残る名車となるか?
クラウンのワゴン版は、初代から10代目まで50年以上にわたっての成功という歴史を持っている。それを今に復活させたのが、クラウン エステートである。
18年ぶりに復活した“クラウンのエステー”トは、この先も長く続くはず。クラウンの長い歴史の中でも、記録に残る名車となるのではないだろうか。この先の販売状況にも目を向けてみたい。
