日本限定「イサイブルー」を投入したPixel 10a、価格据え置きと機能取捨でaシリーズ重視を鮮明にしたグーグルの戦略

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ソフトウェアのカスタマイズも当初は計画になかった。開発が進む中で「外観だけでなくプロダクトの存在そのものがアートであるべきでは」という声が上がり、ヘラルボニーの契約作家が手がけた3種類のテーマパック(壁紙とアイコンのセット)をプリインストールすることになった。

壁紙に合わせたアイコンのデザインにはAIを活用し、作家の画風をプロンプトに変換して数百回の試行錯誤を重ねた。ヘラルボニーは作家から著作権を買い切らない方針を取っており、完成したデザインは作家本人や親族、福祉施設を通じて許諾を得ている。松田氏は「作家の意思や意図を崩さないことを大切にしている」と語った。

工藤みどり氏のテーマパックを適用したイサイブルーの画面(写真:筆者撮影)
藤田望人氏の作品とステッカーを貼ったイサイブルー。描いたものを切り取りコラージュする作風で知られる(写真:筆者撮影)
伊賀敢男留氏の《青の情景》とテーマパックを適用したイサイブルー(写真:筆者撮影)

付属のバンパーケースも、10aのフラットデザインがあって初めて成立したアクセサリーだ。カメラが出っ張っていた従来モデルでは、側面だけを保護するバンパー形状では落下時にカメラを守れなかった。松岡氏は「バンパーケースはずっとやりたかった。10aだからこそできた」と語った。

イサイブルー専用のバンパーケース。側面のみを保護する形状で、フラットな背面を見せられる(写真:筆者撮影)

スマホは「ガジェット」なのか

記者から、性能やスペック以外のストーリー性がスマートフォンを選ぶ理由になりつつあるかと問われた阿部氏は、こう答えた。

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