日本限定「イサイブルー」を投入したPixel 10a、価格据え置きと機能取捨でaシリーズ重視を鮮明にしたグーグルの戦略

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コスト構造が悪化しているのではないかとの質問に対し、阿部氏は率直だった。「調達や製造工程でコストセーブの見直しをした。市場のさまざまなものが高騰するプレッシャーはあったが、半分、決断も含めてこの価格でいこうと決めた」。

aシリーズのユーザーにとって、価格は端末選びで最も重視するポイントの一つだ。ここを上げれば、日本でのPixelの伸びに直接響く。グーグルはそれをわかったうえで据え置きを選んだ。

カメラの出っ張りを10年かけてゼロにした

ハードウェアで最も目を引くのは、背面が完全にフラットになった点だ。歴代Pixelの象徴だったカメラバーの出っ張りが消えた。

デザインを担当したGoogleのインダストリアルデザイナー松岡良倫氏によると、2016年の初代Pixelはカメラの出っ張りがないフラットなデザインだった。しかしカメラ性能の追求とともに出っ張りは増していった。

「10年かけて、レンズもカメラモジュールのベースもアルミフレームも削り、コンマ5ミリずつ薄くしてタンブリングテスト(落下試験)を繰り返した。9aから10aでようやくゼロにできた」。Pixelのカメラ設計を10年やってきたからこそ、どこまで削れるかがわかったという。

Pixel 8a、9a、10aの側面比較。カメラバーの出っ張りが世代を追って薄くなり、10aでゼロになった(写真:筆者撮影)

ディスプレイは6.3インチのActuaディスプレイで、ピーク輝度3000ニトはaシリーズ史上最も明るい。ゴリラグラス7iを新たに採用し、IP68の防水防塵にも対応した。バッテリーは5100mAhで、30時間以上の駆動をうたう。

次ページ5色目の開発期間は約6カ月
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