人口18万人なのに「駅前が混雑」する立川。なのに八王子は…貧弱購買力で百貨店が全滅「多摩最大都市」が素通りされるワケ

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そごう閉店後、セレオへの改装工事中の覆いには「デイリーユースからハレの日まで」という言葉があったが(『JR gazette』栗原宣彦、東京交通新聞社、2012年)、今のセレオにハレの要素はほぼない。跡地にはユニクロと無印が入って繁盛している。ハレをケに変えたから成立したのだ。

ただし2階には今も京王百貨店が入っている。ハレを追い続けた歴史の末に残った唯一の百貨店だ。セレオは成功しながら、まだハレを手放せていない。

③八王子オーパと八王子オクトーレ――用事を消化して帰る場所

駅前にはセレオ以外にも大型施設が2つある。八王子オーパと八王子オクトーレだ。どちらも駅の目の前にあるが、日曜昼間にもかかわらず、セレオほど人が集まっていなかった。歩いてみると理由がわかる。人は「回遊」しておらず、目当ての店に直行して、用事を済ませて帰っていくのだ。

八王子オーパ
駅南側にある「八王子オーパ」。オープン時は「Urban Wellness」がコンセプトだったが、おしゃれで感度の高い店はほぼすべて消えてしまった(写真:筆者撮影)

オーパは2018年11月のオープン時、「Urban Wellness」をコンセプトに掲げていた。「ご自宅と通勤・通学される場所との間をつなぐサードプレイスとして、慌ただしい毎日に自分なりに過ごす贅沢な時間と憩いの空間をご提供する」とあり、ハリウッドセレブ御用達のチョコレート店や、八王子市初出店となる服飾雑貨店など28店が集まった(オーパ開業プレスリリース、2018年)。

しかし今1階にあるのは広大なスーパーだ。2階以上はダイソー・西松屋・マクドナルド・クリニック系が集まり、「サードプレイス」の面影はない。

八王子オクトーレ
駅北口にそびえる「八王子オクトーレ」。かつては東急スクエアだった(写真:筆者撮影)

オーパの反対側にある八王子オクトーレは、かつて「東急スクエア」として1997年に開業した。当時の業界誌には「再開発ビルの中に、“ハレ”の場を提供する新しい街が誕生」と書かれていた(『ショッピングセンター』1997年)。

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