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マレーシア航空が福岡線を20年ぶり復活、週5便で9月就航へ──JAL連携と中東危機で変わるハブ戦略が追い風に

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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ナサルディンCEOは30年までに世界トップ10の航空会社を目指すと宣言している。機材を160機に拡大し、106路線のネットワークを構築する計画だ。福岡線はこの拡大路線の一翼を担う。

「福岡に就航したら、定着させる」

安全の回復、JALとの共同事業、中東危機で変わったハブの地図。これらが重なったタイミングで、マレーシア航空は福岡に再び踏み出した。フーン氏が「福岡に就航したら、定着させる」と繰り返したのは、06年の撤退を繰り返さないという決意の表れだろう。

福岡空港は2025年に滑走路増設と改修を終え、受け入れ能力を高めた。マレーシア航空はクアラルンプールを乗り継ぎで利用する国際線旅客にマレーシア国内線を無料で提供する「ボーナス・サイド・トリップ」を展開しており、福岡線にも適用される。

たとえばシドニーから福岡へクアラルンプール経由で向かう旅客が、途中でペナンやランカウイに立ち寄れる仕組みだ。2026年はマレーシア政府が外国人観光客の誘致を強化する「マレーシア観光年(Visit Malaysia 2026)」にあたり、福岡線の就航もこれと連動している。マレーシア政府観光局によれば、日本人旅行者にはペナン、ランカウイ、ボルネオ島のサバが人気だという。

ただし観光局側の準備はこれからだ。同局のサミュエル・リー副局長は「福岡線の発表を受けて、マレーシア航空の日本オフィスと連携してプロモーション計画を立てる段階だ」と語った。日本からマレーシアへの渡航者数は26年1〜3月に前年同期比7.2%増と回復基調にあるが、コロナ前の水準にはまだ届いていない。

MATTA FAIR会場に展示されたマレーシア航空のマスコット「パイロット・パーカー」。同名のプロモーション動画は再生回数1億回を超えている(写真:筆者撮影)

福岡発、クアラルンプール経由でペナンやランカウイへ。約20年のブランクを経て戻ってきた直行便が、九州と東南アジアの距離を縮めることになる。

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