マレーシア航空が福岡線を20年ぶり復活、週5便で9月就航へ──JAL連携と中東危機で変わるハブ戦略が追い風に

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25年9月にCAAMはAOCの有効期間を3年に復元した。定時運航率は25年通期で81%に回復し、26年第1四半期には平均88%に達した。ラマダン明けの大型連休「ハリラヤ」の繁忙期には増便しながら92%を超えている。航空サービスの格付けを行うスカイトラックスの世界ランキングでは、24年の39位から25年には27位へ浮上した。

25年度の業績も改善している。グループ総収入は145億5000万リンギット(約5900億円、前年比6%増)で、税引後純利益は1億3700万リンギットと前年から倍増した。4年連続の営業黒字である。ただし現金残高はエンジンのオーバーホール費用(約1000億円)が重荷となり、30億リンギットから15億3000万リンギットへ半減した。

中東危機、追い風と向かい風

マレーシア航空の路線拡大は、中東情勢の激変のなかで進んでいる。26年2月に始まったアメリカ・イスラエル・イランの軍事衝突でホルムズ海峡が封鎖され、ドバイやドーハといった中東のハブ空港が機能を低下させた。

MAGへの打撃は大きい。ジェット燃料価格は紛争前の約100ドルから224ドルに急騰し、営業費用の約40%を占める燃料費が一気に膨らんだ。欧州線は迂回ルートで飛行時間が約1時間延び、ドーハ線は運休が続く。運休と迂回による収入損失は1日あたり160万リンギット(約6400万円)に達している。

マレーシア航空
MAGが示した中東危機の影響。欧州線の迂回ルートや日次160万リンギットの収入損失が記載されている(写真:筆者撮影)

一方で、中東ハブの機能低下は逆の効果ももたらした。東西を結ぶ乗り継ぎ需要がクアラルンプールに流れ込み、ロンドン線やオークランド線はロードファクターが90%に迫っている。MAGは直近1カ月でロンドン線に5便を追加し、数週間以内にさらに2便を追加する計画だ。

クアラルンプール国際空港は世界4位の接続性を持つ空港で、中東ハブの代替として存在感を高めている。福岡線もクアラルンプール経由でASEANや豪州への乗り継ぎルートとして機能する設計だ。

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