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歴史は「流れ」から学ぶと面白くなる。元コンサル教授×「抽象」のプロ 「『考える』を考える」対談【後編】

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平井孝志氏・細谷功氏
「考える」プロフェッショナルによる対談後編は、AIや歴史学習をテーマにお届けします(撮影:尾形文繁)
  • 平井 孝志 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授
  • 細谷 功 著述家、抽象アーキテクト
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平井:私はまだ、ChatGPTに聞き始めたばかりで、使いこなせているとは言えません。だいたい「これわからないから教えて」と具体的な知識を調べるのと、「このメカニズムはどうなっているの」「これとこれの違いはどこにあるの」と尋ねるのと、2つの使い方ですね。

例えば、同じような概念に思える「創発」と「カオスの縁」の違いについて聞いたことがあります。そういう問いをAIにぶつけると、自分では整理しきれていなかった構造が見えてくる。

AIは「細谷功風」の文章を断った

細谷:今まで書いた原稿を全部AIに読ませて、「細谷功風の文章を書いて」と頼んだこともあります。AIは「『細谷功っぽい文章』ではなく『細谷功がそのテーマを考えたら、こう書く』文章は書けます」と言い切りました。

平井:なるほど(笑)。

細谷:「ぽく」じゃAIのプライドが許さない、ちゃんと忠実に再現しますよと言いたかったんでしょうかね。それで実際に書かせてみると、まあまあいい。余計なエピソードを持ってくることもありますが、ここ2~3カ月で精度が格段に上がっています。

おかげで、本の書き方がだいぶ変わりました。最初に「キーメッセージはこれで、章立てはこう、この章の要旨はこう」というところまでは自分で作り、それ以外はAIに一度文章を作らせてみる。「はじめに」と目次や構成案に凝縮されているメッセージに対して、AIが肉付けしたり、事例を集めたりするという形です。

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【日本の知が世界に届く時代に】

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