中古マンション在庫が急増 「晴海フラッグは荒れている」「暴落来たか」の声も…それでも《湾岸タワマン》を買うべき理由

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では、今度は買う側の気持ちになって考える。そこまで待てばいいのか。

私はそれが合理的だとは思わない。仮に今1億円の物件が5年後に8000万円になったとする。しかし、インフレ下で家賃も高騰している。

不動産情報サイト「アットホーム」の調査(「2025年7月 全国主要都市における賃貸マンション・アパートの平均家賃(面積帯別)」)によると、東京23区の50~70㎡のファミリー向け物件の平均家賃は24万7375円と過去最高を記録した。

つまり、5年間の家賃が累計で1500万円ほどかかるなら、差し引きの得はそれほど大きくない。そして何より、物件が5年後に2割安くなる保証などどこにもない。

晴海エリア 晴海フラッグ
「晴海フラッグ」タワー棟のPARK VILLAGEにあるオーシャンビューなラウンジ(画像:「HARUMI FLAG SKY DUO」リリース資料より)

「晴海タワマン」は今買うべきなのか

では、今は「買い場」と言えるか。

市場が安定しているとき、売り手は強い。しかし今は、「期限」という現実に追われた売り手がいる。むしろ珍しく交渉余地のあるタイミングと言える。買う側からすれば適正価格で譲ってもらうチャンスである。

ただ、1つだけお伝えしたいのは、晴海エリアで買う際、短期転売を前提としないことだ。晴海には今後、交通インフラの向上や築地市場再開発の恩恵など、上昇余地がある。5年から10年以上住む前提なら、長い目で見てお買い得と言えるのではないだろうか。

そして、最後に、人手不足やマンション原価の高騰などから、こんな一句を。

「いつまでも あると思うな 新築マンション」

供給が限られ、コストが上がり続ける時代では、新築マンションは建ちにくい。新築マンションが欲しいといってもそもそも建たない可能性がある。供給が減るのだから、中古マンション市場もその影響を受ける。

つまり、「良質な中古マンションを買いたい」という需要は、これからより増すはずだ。風評や時代に流されず、自分の時間軸で、必要なときに最適の物件を選ぶこと。最後に差がつくのは、物件を見極めるその“選球眼”なのだと思う。

西岡 孝洋 元フジテレビアナウンサー、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

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にしおか たかひろ / Takahiro Nishioka

1976年、佐賀県生まれ。慶應義塾大学卒業後、1998年に株式会社フジテレビジョン入社。「スーパーニュース」キャスターや「すぽると!」2代目総合司会、「東京オリンピック」ジャパンコンソーシアムの中継担当、「めざまし8」情報キャスターなどを務め、2025年3月にフジテレビジョンを退社。ファイナンシャルプランナー1級、世界遺産検定1級、ITパスポート、知的財産管理士2級などの資格を保有し、宅地建物取引士、行政書士の試験に合格している。

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