中古マンション在庫が急増 「晴海フラッグは荒れている」「暴落来たか」の声も…それでも《湾岸タワマン》を買うべき理由
では、晴海を楽観視していいか、というと決してそうではないのが厄介だ。晴海の本当の問題は何か。それは需要減だけではなく、「売らなければいけない売り手が大量に出てきた」ことだ。
「売らなければいけない事情」とは何か
マンションの売り手には3つのタイプがあると私は思っている。
1つは、今売る必要はないが価格が高騰しているので様子を見ながら「とりあえず売りに出している」層。彼らは高く売れないと知ったら売り出しをやめるだけだ。
次に、資金力を持つ投資家。仮に高い価格で売れなくて数年寝かしていても彼らは動じない。次の売り時まで、待つこともできる。売れなければ貸せばいいし、持ち続ければいい。
そして、最後のタイプが価格を動かす。売り手の中でも、「売らなければいけない事情」を抱えた層である。「事情」を「期限」と置き換えてもいい。売り急ぐ売り手には必ず「期限」がある。
私自身、何度もマンションの引き渡しと売却を同時進行してきたから、その怖さはよくわかる。引き渡しが迫っているのに、マンションが売れないときの、あの胃がキリキリする感じ。
このまま売れなくて手付放棄(不動産売買において、買主が売主に預けている手付金を放棄することで、契約を解除できる権利)などになってしまったらと不安に苛まれる。「期限」がある売却は、決して簡単ではない。
晴海エリアには、買い替え先として他の物件を買っている人の売却期限(半年以内に売る、などの条件・期限)や投資の融資期限が迫っている人たちが急増している。晴海フラッグのタワー棟は25年9月より引き渡しとなっているので、そこから逆算すると26年中に彼らは「期限」を迎える。
そして、この歪みはすぐには消えないかもしれない。湾岸では29年まで大規模マンションの引き渡しが控えており、晴海のマンションを売って引っ越そうと考えている人たちもいるはずだ。買い手市場が続く可能性もある。


















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