中古マンション在庫が急増 「晴海フラッグは荒れている」「暴落来たか」の声も…それでも《湾岸タワマン》を買うべき理由
野球に例えよう。好投している先発ピッチャー(不動産市場)がいる。ある回、突如コントロールを乱し、四球を連発してノーアウト満塁。チームメイトの脳裏には、彼がバブル時に突然崩れ、その後長いスランプに陥った記憶がよぎり不安になる。
「あいつ、大丈夫かな。バブルのときもこんな感じでやらかしたよな」
そこでチームメイトが願うのは、監督(政府や金融庁など)にソフトランディングさせてほしいということだ。巧みに投手心理を操り、なんとか2失点くらいで乗り切ってほしい。そんな彼らの願い虚しく、監督はバブル時と同じようにこう告げる。
「もうお前には水(資金)は与えない。投手交代!」
怖いのは緩やかな利上げではない。真の暴落は、急激な金利上昇や融資の強制的な引き締めといったショックで起きる。金融庁が動き、金融機関の融資姿勢に大きな影響を与え、結果として金融機関が貸さなくなってしまったら、バブルの二の舞にならないか。
今、マンション市場全体には、そうした不安感が漂っている。今の市況がやや停滞している理由は、株価の低迷とこの不安感に尽きると思う。
「晴海タワマン」が売れないのは別の理由がある
ただ、晴海エリアは、この市場全体の動きとは別の構造を抱えている。
ここで起きているのは局所的な価格調整だ。きっかけは、晴海フラッグのタワー棟などの大量供給と、中国人購入層の減少とされる。
局地的に需給バランスが崩れたところへ、「外国人居住者によって荒れている」などの晴海フラッグへのネガティブな報道という風評が加わった。
「今、マンションを買ってはいけない」の上に、「特に晴海は」という負のラベルがさらに乗ってしまったのである。
風評に翻弄される構図は初めてではない。築地市場の豊洲移転問題を発端に「豊洲は危ない」という話が広がり、19年に武蔵小杉が台風で浸水被害に遭うと「タワマンは危険だ」と語られた。
だがその後の価格を見れば、いずれも長期では上昇している。一時的な心理的ブレーキ、過剰反応だったことは歴史が証明している。


















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