中古マンション在庫が急増 「晴海フラッグは荒れている」「暴落来たか」の声も…それでも《湾岸タワマン》を買うべき理由
私は元フジテレビの実況アナウンサーで、今は20年来の「タワマン愛好家」として活動し、ついでに不動産会社のプロデューサーも務めている。現在のこのザワついた空気感を、甲子園の入場行進風に実況するなら、こうなるだろう。
「さて、マンション市場における『悲観論』、21世紀に入ってから6年ぶり5回目の出場です! 最初の登場はあのリーマンショック。その後も東日本大震災後の低迷、東京五輪後の下落予測と数年に一度現れ、前回の出場はコロナ禍のときでした。
2020年は『金融緩和』のジャブジャブ打線の前に惜しくも涙を飲んだ『悲観論』ですが、今回は違います。ついに手に入れた利上げという強力な豪速球を武器に、暴落論者の大きな声援を受けながら、今、聖地・甲子園に戻ってきました!」
13年以降、日本のマンション市場は長い黄金期にあった。「新築を買えば確実に儲かる」という空気のもと、実需と投資の両輪で価格は上がってきた。そんなときでも、悲観論は何度か現れては消えていった。
東京五輪後やコロナ禍での下落説。いずれもそれなりに説得力があったからこそ、信じた人たちがいる。しかし、結果として市場は崩れなかった。犠牲になったのは、悲観論を信じ、次の上昇局面で機会を逃して「動けなかった人たち」である。
いま再び「悲観論」になっている理由
では、インフレ時代の今、なぜ再び悲観論なのか。
今回不安を強めている要因の一つが株価だ。26年3月の1カ月間、日経平均株価は歴史的な下落で、実はバブル期も超えるほどの急落相場だった。資産が減る恐怖が広がれば、人は当然リスクを取りたがらない。不動産は株の遅行指標であり、まさに心理の反映なのだ。
ただ、株価以上に人々の心理を冷やしている理由。それは、バブル崩壊時との類似点が、過去の悲観論のときよりも多いということだと私は思う。
端的に言えば、それは金融の動きだ。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら