さらに、口呼吸をしていると、ウイルスが鼻毛というフィルターで遮られることなく体内に取り込まれてしまうので、風邪を引きやすくなります。
また、空気が口の中を通るので、ドライマウスにもなります。口が乾いた状態です。口が乾いて唾液が減れば、虫歯や歯周病になります。口の中に雑菌が広がるので、口臭も出ます。その雑菌が体の奥に入れば、肺炎や心筋梗塞の原因にもなります。
いつも鼻を詰まらせたりすすったりしていると、中耳炎になる可能性が高くなります。
鼻と耳は「耳管」という細いパイプでつながっていて、そこを空気が通っています。鼻の中で炎症が起きたり粘液が増えたりすると、そのせいで耳管が詰まることがあります。
耳管の中の空気が少なくなると、鼓膜の奥に液が溜まったり、細菌が入りやすくなったりして、中耳炎になるのです。特に、まだ耳管が短い子どもは、中耳炎になりやすくなります。
長引く鼻づまりをほうっておくと、めまい、難聴、耳鳴りになることがあります。鼻づまりのせいで耳管がうまく開かなくなったことが原因です。
小学生くらいまでのお子さんは、鼻の奥で「アデノイド」というリンパ組織が大きくなっていくため、蓄膿症になりやすく、結果、脳に酸素が届くのを邪魔することがあります。
そのせいで成績が落ちたり、「アデノイド顔貌(がんぼう)」という独特の顔つきになったり、難聴になったり、夜尿症になったりすることがあります。アデノイドは誰でも持っている組織ですが、ひどい場合には手術で取り除かなくてはなりません。
鼻づまりが続く方は耳鼻科のクリニックに行って、原因になる病気を特定してもらいましょう。「たかが鼻づまり」と軽視するのは危険です。
「認知症」になる可能性も否定できない
鼻が悪ければ嗅覚が落ち、それは認知症の危険因子になります。
なぜなら、嗅覚を司る脳の部位は、記憶や感情を司る海馬や扁桃体などと密接に連携しているからです。
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【アルツハイマー病との関連性】
