苦戦スタートも、大ヒット朝ドラ『虎に翼』を超える? "異例だらけ"の『風、薫る』が秘めた、今後"大化け"する可能性
そのほか、当時は病院内で看護婦への偏見があり立場が低かったこと、それ以前に明治のはじめは女性が働くことそのものへの偏見が強かったことなども含め、りんと直美の戦いが重点的に描かれるムードが漂っています。
「バディのダブルヒロイン」は朝ドラ初
そんな「生きづらさを抱えた主人公」「日本人女性初の道を切り拓いた」「女性たちの戦い」という点は“令和朝ドラ”の最大のヒット作と言われる「虎に翼」を彷彿させられます。
りんと直美の力強い歩みや、2人を演じる見上さんと上坂さんの熱演、さらに同じ志を持つ看護婦養成所の仲間との友情や成長なども含め、「虎に翼」のような盛り上がりを生み出せるコンセプトであることは間違いないでしょう。
ただ、「虎に翼」と決定的に異なるのはダブルヒロインであること。りんと直美それぞれの魅力や生き様に加えて、2人の絆が深まっていく過程などでも楽しませてくれそうです。
見上さん自身、「バディものはどちらかが太陽と月にたとえられることが多いですが、りんが沈めば直美が照らし、直美が沈めばりんが照らしながら支え合って進んでいく(どちらも太陽にも月にもなる)関係」と語っており、強い絆を見せて感動を誘うのでしょう。
これまで朝ドラにおけるダブルヒロインは、1996年の「ふたりっ子」(岩崎ひろみ、菊池麻衣子主演)と2008年の「だんだん」(三倉茉奈、三倉佳奈主演)が双子の物語。
89年の「青春家族」(いしだあゆみ、清水美砂主演)、90年の「京、ふたり」(山本陽子、畠田理恵主演)、92年の「おんなは度胸」(泉ピン子、桜井幸子主演)は母娘の物語で、家族に限定されていました。
その点、「風、薫る」のりんと直美は家族ではなく、道を切り拓いていく同志だけに、いわゆる“バディもの”としての要素が濃くなることが推察されます。



















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