苦戦スタートも、大ヒット朝ドラ『虎に翼』を超える? "異例だらけ"の『風、薫る』が秘めた、今後"大化け"する可能性

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次にそれぞれの人生に目を向けると、りんは士族の娘として不自由なく育ちながら、コレラや結婚によって生活が一変してしまいます。

一方の直美も、モチーフとなった鈴木雅さんは士族の娘ですが、あえて「親に捨てられて牧師に育てられ、理不尽な扱いを受けながらマッチ工場で働く」という過酷な設定に変更されました。

また、人柄に目を向けると、りんは天真爛漫で思ったことをすぐ口に出してしまうものの、まっすぐで愛情深い女性。

一方の直美は神も人も信じず、言動は攻撃的ながら、生きていくための柔軟性としたたかさを併せ持つ女性。

どちらも芯の強さと弱者への優しさを持ち合わせているものの、正反対のタイプとして描かれています。

風、薫る
生きることに貪欲で、不器用ながらも強く優しい直美(画像:NHK公式サイトより)

「真逆の2人」に愛着を持てるか?

視聴者としては「そんな人生も人柄も真逆の2人に愛着を持てるかどうか」が継続視聴を左右するポイントになりそうです。

たとえば「このシーンではりんに感情移入するけど、あのシーンでは直美に共感できる」、あるいは「このような生きづらさを感じるところは自分と似ているかもしれない」「自分とは違うけど気持ちは理解できる」。

両方に感情移入や共感ができるほど作品への盛り上がりは増し、逆にどちらかにしか感情移入や共感ができなければ見づらい作品になるなど、バディものにしたことがマイナスになりかねません。

いずれにしても長い朝ドラの歴史で初めてのチャレンジだけに、それだけ未知の楽しみがある作品と言っていいでしょう。

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