苦戦スタートも、大ヒット朝ドラ『虎に翼』を超える? "異例だらけ"の『風、薫る』が秘めた、今後"大化け"する可能性

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当作に限らず実在した人物がモチーフのドラマは、ネタバレ前提の物語。実際、放送前から大関和さんがモデルの一ノ瀬りん(見上愛)と鈴木雅さんがモデルの大家直美(上坂樹里)が「看護婦養成所に通う」ことや、「りんが子どもを抱えて上京する」ことが事前番組などで明かされています。

つまり、りんと直美の人生にドラマティックな出来事が起きることは間違いないものの、それは本質ではなく、「どのように生きるか」や「人間の素晴らしさ」を掘り下げるヒューマン作ということでしょう。

第1週では第4話で、りんの父・一ノ瀬信右衛門(北村一輝)がコレラで息を引き取るという衝撃の展開がありました。

父の看病と死は、りんが看護の道を志す上で最初のきっかけとなる出来事であり、それ以外でも第1話と第5話で幼なじみとの恋や縁談話が描かれるなど、「朝ドラ史上最速」の声も上がるスピード感に驚かされます。これほど展開が速いのは、それだけ今後の物語が濃密であることの証しでしょう。

風、薫る
北村一輝さん演じる、りんの父・信右衛門。武士の誇りを持ちながら農家へと転身した人物です(画像:NHK公式サイトより)

「女性たちの戦い」を予感させるシーン

第2週の予告映像にりんの結婚や上京のシーンがありましたが、その後も働き場所、看護婦養成所への入学、医科大学付属病院での実習などが明かされています。

ネタバレになりそうなので詳細は伏せますが、看護師の養成、看護の制度化、女性の自立支援など大関和さんと鈴木雅さんの功績は多岐にわたるだけに、やはりハイテンポなストーリー展開になるのでしょう。

また、第1週から「女性たちの戦い」というムードも感じさせられました。

第2話でそれが色濃かったのは、コレラの患者を看病する人が「よほど金がほしいんだな」と罵られるシーン。りんは悲しげな表情で見ていましたが、これは後にりんと直美が「看護師は金のために汚い仕事や命を差し出すことをいとわない職業」という偏見に悩まされる伏線なのでしょう。

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