16万人の脳画像を診た教授の結論 わが子の「好き」を後押しする親が、後に目にする光景とは?

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というのも、昆虫採集で珍しい虫を見つけようと思うと、場所だけではなく、季節、その日や前後の天候など、さまざまな条件がぴったり合わないと出会えません。そのためには下調べはもちろん必要ですし、どんなルートで行くか、どこを探すか、帰りは何時かなど、当日の計画もしっかり立てます。

しかし計画を立てても、現場ではさまざまな予想外のこともありますから、その場その場で考えて動かないとなりません。そして、いくらがんばっても、知恵を絞っても、徒労に終わることもあります。そしたら、どこがいけなかったのかなぁ……と反省や振り返りをしますね。

実はこれと同じことを、私は仕事でもしています。部活でも受験勉強でも、大学に入ってからも、医師・研究者になってからも、ずっと同じことをしてきました。好きなこと、やりたいこと、夢中になれること。それらを追求してきた結果が、私の人生だったと言っても、過言ではないのです。

だから、仕事をしているときと、虫を追いかけているとき。その違いは何か? と言われると、実は違いがありません。虫や天体観測に夢中になれたおかげで、何かを追求していく楽しさに出会えました。そして、その「追求の仕方」って、実は何をしていても同じだなということに自然と気づいてきたように思います。

遊びの中で回る「PDCAサイクル」

たとえば昆虫の場合、「図鑑で新しい昆虫のことを知る」→「実際にどんな姿をしているんだろうと見てみたくなる」→「計画を立てて山や川に出かける」→「見つけて感動する(見つからなくて何でだろう? と疑問に思う)」というプロセスがあります。これはそのまま、どんな仕事にも当てはまるんですよね。

まずは調べてみて、計画を練って、実際に行動をしてみて、うまくいったりいかなかったりして、新たな疑問や修正点が生まれて、計画や行動を修正していく。この一連の流れを、ビジネスの現場では「PDCAサイクル」(「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字をとったもの)と呼ぶことがありますが、何のことはありません。

夢中になった子どもは、みんな自然とPDCAサイクルを回しているのです。

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