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16万人の脳画像を診た教授の結論 わが子の「好き」を後押しする親が、後に目にする光景とは?

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  • 瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士
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この仕組みを一度覚えると、同じプロセスを勉強に置き換えることも、スポーツに置き換えることも、もちろん将来の仕事にでも、何にでも通用します。

ですから大人ができるのは、「自分の好き」を追求している子どもがしたいと言っていることに、できる範囲で協力し、できるだけ一緒にやってみる、ということなのです。子どもの「好き」を追求する力は、どんな分野にも応用がきく。単なる趣味が、人生を支える宝にもなります。

脳の「可塑性」と「汎化」という仕組み

これは、私だけの話ではありません。夢中になることを覚えた人は、人生のあらゆる場面で「あ! これって、〇〇と同じだな」という瞬間に必ず出会います。つまり、1つのことに夢中になれると、他のことを始めるときにも応用がきいて、すぐに上達するようになるのです。

脳には「可塑性」という性質があります。可塑性とは、物体に何か力が加わったときに、その力がそのまま残っている様子。つまり、指でつんと押したときに「跡」ができている状態を言います。脳にとっての可塑性はどういうことかというと、経験したことはすべて身になるということ。

特に、ものごとを深く追求していくほど、その経験は他のものごととも結びつきやすくなり、学習効率を高めることがわかっています。科学的には「汎化」とも言われる現象です。

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たとえば素晴らしい実績を持つアスリートの方々も、「もともとは違うスポーツをしていた」ということは少なくありません。もともとやっていた競技でもハイレベルだったのですが、何かのきっかけで転向して、その競技で日本一、世界一になったと、そんなエピソードは少なくないのです。

海外のアスリートに関していえば、「文武両道」の人も非常に多く、学業でもしっかりと成績を残している人がよく見られます。それも、その人が天才だったというよりは、脳の可塑性を高めていった結果だと言えるでしょう。

つまり、まず1つの分野で努力をしていったことで、他のことを始めたときも応用がきき、すぐに上達した。そんなことのあらわれなのです。

1つのことを追求していくと、他のこともできるようになるもの。得意を「1つだけ」にせず、たくさんの可能性を伝えるのも親の仕事です。

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