AFEELA 1中止でも「ソニーは生きる」と言える理由。Googleの自動運転タクシーのように技術は違う形で再起する

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ここから後のストーリーについては、1年前に公開された筆者の記事『【開発者に聞いた】ソニー・ホンダ「協業の仕方」をAFEELA 1のデザインから解き明かす』にくわしいので、興味のある方は見ていただきたい。

この時は、ソニーとホンダからそれぞれ参加した2人のデザイナーに話を聞くことができたが、プロジェクトの当初からスタイリング、UI/UX、ブランドなど、さまざまな分野のデザイナーが「50:50」の比率で集まり、ディスカッションを進めていったと話していた。

筆者がAFEELA 1の実車と接したのは、2025年1月にオープンした「銀座ソニーパーク」(かつてソニービルがあった場所)の最上階に期間限定で展示されていた個体のみであり、走らせたことはない。

「銀座ソニーパーク」屋上に展示された「AFEELA 1」(筆者撮影)

そのため、イメージング・センシング技術は未体験であるが、オーディオについては正直言って圧倒された。あの時の記事にも書いたが、これだけでAFEELAを選ぶ人がいても不思議ではないと思ってしまうほどだった。

とはいえ、最初に書いたように、AFEELA2車種のプロジェクトは中止となったので、あの車体の中であのサウンドを楽しむことは困難になった。でも、それが永遠に絶たれてしまったかというと、そうとは思えない。

ヤマハと試作開発した「SC-1」の存在

そもそもソニーは、VISION-SやAFEELA以外にも、乗り物開発をしていた。2017年、AI×ロボティクスの取り組みの一貫として、新たな移動体験の提供を目的に試作開発したニューコンセプトカート「SC-1」だ。

人間による手動運転、クラウドを介した遠隔操作による自動運転のどちらも可能で、自動運転レベル2を実現。イメージセンサーが目の役割を果たすので、窓は不要になったことを生かし、窓のある場所にディスプレイを配置し、さまざまな映像を周囲にいる人に向けて映し出した。

しかも、2019年にはヤマハ発動機との共同開発で、新型SC-1を発表している。

ソニー×ヤマハ発動機による共同開発車「SC-1」(筆者撮影)

ヤマハは従来のSC-1の開発にも協力していたそうで、新型ではSCに「ソーシャブル・カート」の意味を持たせ、ヤマハの自動運転技術とソニーのエンタメ映像技術を融合させたモデルとした。

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