AFEELA 1中止でも「ソニーは生きる」と言える理由。Googleの自動運転タクシーのように技術は違う形で再起する

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S.RIDEについては、前社長へのインタビュー、現社長とのラジオ出演など関わりを持たせていただいている。

ソニーのAIやIT技術を使って、アプリの使いやすさにこだわったり、ドライバー向け需要予測技術などを提供したりしているとのことだった。

広告などを流す後席用モニターがついた「S.RIDE」対応タクシーの車内(筆者撮影)

今のソニーグループは、エンタメ分野が主力になりつつあるが、タクシーでも後席前のモニターによる広告サービス、映画のラッピングを施したコラボタクシーなどを行っている。

そして、これ以外の領域の具現化として開発されたのが、AFEELAだった。とはいえ、当初からソニーとホンダがタッグを組んでいたわけではない。

自動車分野への参入発表前に

ソニーはまず2020年のCESで、セダンタイプのコンセプトカー「VISION-S」を公開した。

「EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA」に展示されたソニー「VISION-S01」と「同S02」(筆者撮影)

このときは、同社が持つイメージング・センシング技術、オーディオ・エンタテインメント機器、車載ソフトウェアなどの最先端テクノロジーを組み合わせ、デザインについてはスマートフォンやカメラなど社内のさまざまな分野のデザイナーが集結し、ソニーならではの機能美、リアルなコンテクスト、UXストーリーなどを重ね合わせたと説明していた。

実は、この時点では「モビリティの進化に貢献していきたい」とはしていたものの、まだ自動車業界に参入するとは言っていなかった。

しかし、メルセデス・ベンツ「Gクラス」やトヨタ自動車「スープラ」などの生産を担当してきたオーストリアのマグナ・シュタイアの手で製作され、ボッシュやコンチネンタル、ヴァレオといったヨーロッパのビッグサプライヤーも協力したという車両は、このまま市販してもおかしくないほど完成度が高かった。

ソニー「VISION-S01」の運転席まわり。左右いっぱいに埋め込まれたディスプレイが特徴(筆者撮影)

その2年後のCESで、彼らはSUVタイプのコンセプト「VISION-S 02」を公開するとともに、新会社「ソニーモビリティ」の立ち上げをアナウンス。同年3月、ホンダと戦略的提携に向けて基本合意したことを発表し、同年中にSHMが設立された。

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