イラン紛争発暴落は来るか?《年配当804万円》投資家が実践、「暴落時にひそかに仕込む」銘柄の共通点
そんな時、受取配当(インカムゲイン)に目を向けて心を落ち着かせることが非常に有効です。「売ってしまえばインカムゲインが減ってしまう」という事実を思い出すのです。
過去の暴落局面を振り返れば、減配率は株価の下落率より穏やかでした。近年は累進配当やDOE(自己資本配当率)を宣言する企業も増えており、インカムゲインの安定性は増しています。
ここで、ある投資家R氏の事例を引きたいと思います。彼は十数年、FIRE(経済的自立)を夢見て着実に資産を築き、目標まであと1000万円という地点にいました。ところが、突如として襲った暴落により資産は9000万円から7200万円へと減少します。失った1800万円は、彼の年収4年分に相当する額でした。
彼は必死に耐えましたが、帰宅途中に目にした週刊誌の中吊り広告の「中東危機拡大へ、第五次中東戦争か」「石油価格高騰、世界恐慌へ突入か」という見出しが、彼の判断力を鈍らせました。「一旦現金化して相場が落ち着くのを待とう」と考えた彼は、翌日、含み益のあった優良株の大半を売り払ってしまいました。
そしてその翌日、市場は強烈な稲妻の輝く瞬間を迎えたのです。
R氏の失敗の本質は、目標設定を資産評価額という不安定な数値に置いていたこと、中吊り広告の煽情的な情報に翻弄されてしまったことにあります。
感情を排除する「マーチンゲール買付法」の応用
感情に打ち勝つには、仕組みが必要です。私が実践しているのが、カジノの必勝法を応用した「マーチンゲール買付法」です。例えば、株価が500円から急落したと仮定して、
① 450円で100株
② 400円で400株
③ 350円で800株
以下のように機械的に買い下がれば、平均買付価額は約373円となり、株価が少し回復した段階で含み損がなくなります。投資におけるこの手法の利点は、投入した資金が含み損を抱えていても配当を生み続けるという「生きた状態」である点です。事前に予算とルールを決めておけば、暴落時に「自分は今計画通りに底値買いを実行している」という意識がメンタルを安定させます。
以上のような暴落時のマーチンゲール買付法は、典型的な「ナンピン(難平)」にあたります。市場ではナンピンに対して「損切りを徹底すべき」という批判的な考え方がなされますが、あくまでトレーダー的発想であることに留意すべきです。



















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