《デアゴスティーニ》の"胸アツ"オフィスに感涙… 貴重な過去作品の数々、「驚くべき社風」を発見 プレゼンで歌う社員も

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デアゴスティーニ
『水曜どうでしょう』がヒット中(撮影:今井康一)

予想外のヒットになったのが、DVDコレクションだという。最近では『水曜どうでしょう』がヒット中だが、過去には『あぶない刑事』や『男はつらいよ』『JR全路線』など多種多様なシリーズが人気を得ている。

サブスク全盛の現代にDVDコレクションが売れる背景には、マガジンやグッズなどとの組み合わせにより、よりコンテンツを深掘りできることが付加価値になって、物理的に手元に置きたいファンに刺さっていることがある。

デアゴスティーニ
『男はつらいよ』なども(撮影:今井康一)

ファンにとっては、定期刊行物の次の号を待つ間も、それまでの商品を繰り返し見たりして、好きなコンテンツに触れる時間になる。それがファンとコレクションのエンゲージメントを強めているようだ。

興味深いのは、ブルーレイではなくDVDであること。辻さんによると、過去にはブルーレイも出したが、多く流通している一般的なDVDプレイヤーで再生できるDVDのほうが需要があったという。ここ10年はDVDのコレクションしか発売していない。

時代と逆行しながらコアファンのニーズを掘り起こす、貴重な商品群になっているようだ。

思惑が外れて苦戦したコレクションも…

逆に思惑が外れて苦戦したシリーズとしては、『鉄道車両金属モデルコレクション』が挙げられるという。

鉄道に関するコレクションの多くがヒットシリーズになっている一方、精巧に再現した動力をつけない金属製の87分の1スケールのモデルは、1号あたりの価格が比較的高価になったこともあり、想定とは異なる販売部数になった。ただ、当初予定通り全80号まで発売している。

辻氏は「価格帯が壁になってしまいましたが、ビジネスとしてそこで得られたことが多くありました。意味のあるチャレンジであり、良い企画だったと捉えています」と振り返る。

パートワークには、全300号のコレクションもあるが、だいたいは80〜100号くらいが多く、2〜4年ほどの長期刊行シリーズになる。長年のファンがついているIPやテーマは成功しやすい傾向にあるようだ。

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