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BYDとファーウェイが躍進する中国EV市場は価格競争から付加価値競争へとシフト/過熱する知能化競争の現在地

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シャオミのEV「SU7」
現地で人気が高いシャオミのEV「SU7」。中国での販売台数はテスラ「モデル3」を超えた(写真:筆者撮影)

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ハードからソフトの時代へ――。自動車業界では、AIと半導体の進化を武器に常識を覆す新興勢力も次々と台頭している。本特集では巨艦トヨタ自動車の新たな挑戦に迫る。

2026年の春節明け。中国・深圳で開かれた2つの発表会が、世界の自動車業界を震撼させた。

軸足は付加価値競争へ

先陣を切ったのは通信大手ファーウェイ(華為技術)だ。3月4日、自社のスマートカーブランドである「鴻蒙智行(ホンモンジーシン)」から、最先端のセンサー技術を発表した。従来の4倍という驚異的な解像度を実現したことで、120m先の微小な障害物まで瞬時に識別が可能となる。複雑な走行環境での認知精度と安全性が大幅に向上するという。

翌5日には、電気自動車(EV)最大手のBYD(比亜迪)が独自開発した第2世代の「ブレードバッテリー」と超急速充電技術を披露した。驚異的なのはその利便性だ。電池残量10%から70%までわずか5分、97%まで9分で充電が完了し、マイナス30℃の極寒でも急速充電を実現した。

BYDの王伝福董事長(会長に相当)は「世界の量産車で最も充電が速い」と胸を張り、「EVの課題を解消できたことで、電動化の前半戦は終わった」と宣言した。

過熱する価格競争「内巻(ネイジュエン)」にあえぐ中国新車市場が、次世代の付加価値競争へと明確に軸足を移しつつある。

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