放置すれば危険も…"83歳のベテラン医師"が解説する《3つの頭痛》 チェックリストで自己診断してみよう

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両方の頭痛を持ち合わせた「混合型頭痛(2階建て型)」もあります。しかし、緊張型頭痛の程度は全体として軽度から中程度であり、日常生活に支障が出ることはあっても、寝込むことはありません。

片方の目の奥がえぐられるように激しく痛むのが群発頭痛です。痛みは眼窩部を中心に、ときには「ドリルで目の奥をえぐられるような」激しい痛みが数時間にわたり続きます。

この頭痛は片側性で、重度の痛み(持続時間15~180分)があり、痛みで夜中に目を覚ますこともあります。痛みに随伴する流涙、鼻閉感を特徴とします。

年に1、2回、1~2カ月ほどの期間だけ起こります。1日に複数回発作が起こることもあります。群発頭痛はアルコールによって誘発されるので、この期間の禁酒が必要です。

群発頭痛も片頭痛と同様に血管性の頭痛ですが、群発頭痛では内頸動脈などの太い血管の拡張が原因です。群発頭痛はなお不明点が多いのですが、近年、群発頭痛も自律神経症状(流涙や結膜充血)をともなうことから自律神経の関与が考えられています。

発症年齢は通常20~40歳で、男性の有病率は女性の3倍です。片頭痛や緊張型頭痛のようにさほど多いものではありませんが、痛みの強さは非常に強いのが特徴です。

このように、群発頭痛は非常に強い痛みをともなう頭痛ですが、今まで経験したことがないような激しい頭痛は、くも膜下出血などの2次性頭痛でも起こります。頭痛の原因を見極めるためには、必要に応じて画像検査(CTやMRI)を行い、他の病気がないか確認することが大切です。

そのため、強い痛みをともなう頭痛の場合は、たかが頭痛、がまんすればおさまるというのではなく、すぐに病院へ見てもらうことがなによりも大切です。

頭痛の予防や改善策は?

片頭痛の予防には、発作の誘因や増悪因子となる生活習慣(疲労、ストレス)や食事(酒、チョコレート、チーズ)を避けることです。血管を広げて血流を良くする食品は、一般に“健康に良い”とされていますが、片頭痛持ちの人にとっては発作の引き金や症状悪化の誘因になりかねません。

例えば赤ワイン、チョコレート、チーズは血管拡張作用のある物質を多く含んでいるので発作期には避けたほうがよいでしょう。緊張型頭痛は肩こりをともなことが多く、鍼で治りやすいのも特徴です。鍼が効くのは血液の流れを良くするためです。

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