放置すれば危険も…"83歳のベテラン医師"が解説する《3つの頭痛》 チェックリストで自己診断してみよう

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1つは、脈を打つようにズキンズキンと痛む片頭痛です。月に1回~数回、数時間~3日ほど続き強い痛みが繰り返し起こります。歩行や階段昇降などの体動により頭痛が悪化します。15歳以上の日本人の約8%にみられます。

その特徴は、片側性もしくは両側性、中等度~重度の強さの発作が起こり、吐き気を感じたり吐いたりすることがあり、光や音、においが気になります。頭痛が起こる前に、目の前にチカチカした光が現れ、次第に視野の中央が見えなくなる前兆がある人もいます。

脳の周りにある三叉神経が興奮し、痛み物質が血管に出て血管収縮により前兆が生じ、ついで脳の太い血管が拡張し、炎症を起こして周囲の神経を刺激するため、通常痛みとして感じられない血管拍動(ズキンズキンとする)が頭痛として感じられるようになるとされています(片頭痛の原因仮説:血管説)。

その名の通り、頭の片側が痛むことが多いのですが、両側のこめかみから目にかけて痛みが出ることもしばしばあります。この頭痛は動いたりすると悪化するので、学校や仕事に行けなくなるなど日常生活に支障を来しますから、実にやっかいです。

片頭痛の患者は日本人の1割とされ、女性が男性の4倍多く、母親が片頭痛だと子どもの半数に遺伝するといいます。

日本人でもっとも頻度の多い頭痛

日本人でもっとも頻度が多い頭痛は、緊張型頭痛です。後頭部や頭全体が締めつけられるような、じわじわした痛みが毎日のように数十分~数日間、軽度から中等度の痛みが持続するのが特徴です。患者数は日本人の約2割に上ります。

ストレスが引き金となり、頭の両側が締めつけられるような鈍痛が特徴で、頭や首の筋肉が収縮し血液の流れが悪くなって起こります。「ギュー」「ジワー」「ドーン」「ヘルメットをかぶったような」「はちまきで締めつけられたような」「重しを載せられたような」などと患者は訴えます。

正しい姿勢を心がけたり、適度な運動をしたりするなど、入浴やマッサージで筋肉をリラックスさせることで改善できます。片頭痛は動いたり風呂に入ったりすると症状が悪化しますが、緊張型頭痛は逆に楽になります。日常的な動作による増悪はありません。

片頭痛は痛む場所を冷やすことで血管が収縮して痛みが和らぎますが、緊張型頭痛は逆に温めることで筋肉のこりがほぐれて痛みは緩和します。日本語でいうと頭重に相当する頭痛は緊張型頭痛です。

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