――企業にとって真の土台である「人(S)」をどう強化し、従業員のエンゲージメントを上げればいいのでしょうか。
金融系:最近は人的資本経営として、複雑なスキルマップの作成や絶対評価の導入など「制度いじり」に走る企業が増えています。絶対評価のような制度を厳格化しても、それだけで従業員が手放しで喜ぶわけではありません。結局のところ、一番効くのは評価についてくる「ボーナス(お金)」です。
製造業:身も蓋もない話ですが、従業員満足度が劇的に上がるタイミングは、高尚な人事評価制度を入れた時ではありません。「本社が移転してビルがきれいになった」「食堂がおいしくなった」「トイレがきれいになった」など福利厚生がグッと充実したときなのです。職場環境の改善は成果が見えやすいので、できることから対応していくべきです。
金融系:働く環境がよくなると、「会社は自分たちを大切にしてくれている」というメッセージとして社員にダイレクトに伝わります。業績が上がって分配が増えることや、「家族の介護で休みます」「どうぞどうぞ」と気兼ねなく言い合える職場環境を作ることこそが、最強のエンゲージメント向上策です。
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