日本株は「最重要局面」に差しかかっているが上昇基調は不変、今後の戻り相場で主軸となる業種は?

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20%という数字は明確なものではない。だが歴史的に投資家心理が悲観へ転換し、企業業績や景気後退懸念が株価に織り込まれる水準とされ、過去の大きな下落局面で共通して見られた下落幅だ。20%は「市場の構造が変わった」と判断するための実務的なラインとされている。

日本株はなお上向きも、今は最重要な局面に

日本でも同じ基準が使われ、アナリストやメディアも、高値から20%の下落は「弱気相場入り」という表現を一般的に用いている。
従って、前述のTOPIXの7.33%という下落率は、まだ「浅い調整」の範囲と言え、むしろ、外部ショックによる一時的な売りで、トレンドは依然として上向きで、セクター間の資金循環も続いているというのが現況だ。

ただ、一部の機関投資家やリスク管理の現場で使われる「早期警戒シグナル」として存在するのが8%であり、「高値からの8%下落は20%ベアマーケットの入り口」とみなす考え方もある。

8%という数字は、歴史的な下落局面で「本格的な弱気相場に移行する前に現れるシグナル」として言われており、過去のベアマーケットの多くが、最初の8%下落を経て加速したという経験則に由来する。CTA(商品投資顧問)や機械的なリスク管理モデルでは、8%で売りシグナルを出すものも多いと言われる。8%は「まだ調整だが、ここを超えると流れが変わりやすい水準」として、実務で意識されている。

また20%は前述のごとく世界共通の「弱気相場入り」の定義だが、そこに至るまでの「前兆」として、CTA・クォンツ系ファンドや機関投資家で使われている為、8%を割り込むと売りが売りを呼ぶ構造が発生しやすく、20%に向かう「助走」となりやすい。

トレンドはまだ崩れていないが、8%を超えると売りが増えやすい。10%を超えると「調整」から「景気懸念」へ市場の語り口が変わる。従って今の日本株は、最重要ポイントにいるとも言える。

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