「金ブーム」に乗る中国・紫金鉱業、純利益は6割増の1兆円超え/海外含めM&A積極推進、相場先行きになお強気

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紫金鉱業が権益を持つ南米コロンビアのブリティカ金鉱の採掘風景。金ブームの中、紫金は世界の金鉱に投資し生産を拡大している(同社ウェブサイトより)

中国の国有鉱業大手、紫金鉱業集団の業績が絶好調だ。2025年12月期は主力産品である金相場の急騰が追い風となり、純利益は前期比61.5%増の518億元(約1兆2000億円)と過去最高益を更新した。足元の金相場は上昇が一服し乱高下しているが、26年に入ってからも内外でM&A(企業の買収・合併)を推進、積極的に事業拡大攻勢に出ている。

不透明感が漂う金相場の先行きについて、林泓富・副董事長兼総裁(副会長兼社長に相当)は3月23日の決算説明会で、「長期的な視点で見ると、国際秩序の問題や信用通貨の過剰発行は根本的に解決されていない。そのため、金が高値を維持する、あるいはさらに上昇するという論理は変わらない」と強気の見方を崩さなかった。

中国福建省上杭県に本社を置く紫金鉱業は中国最大の金・銀生産企業だ。25年の売上高は前年比約15%増の3490億8000万元と過去最高を更新した。

カザフスタン金鉱に出資、カナダ企業買収

業容の拡大は積極的な買収攻勢によるものだ。紫金鉱業は25年以降、複数の金鉱山買収を進めてきた。25年6月にカザフスタンの大規模金鉱山に12億ドル(約1900億円)を出資し、26年1月初旬にはアフリカに複数の大型金鉱を保有するカナダ企業を約280億人民元で買収すると発表した。この買収は紫金のM&Aの歴史の中で最大規模となる。

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