中国の大手クラウド各社が各種サービスの値上げに動き始めた。AI(人工知能)の需要拡大に加え、クラウドサーバーに必要な部品コストの大幅上昇が重なったためだ。
最大手の阿里雲(アリババクラウド)は3月18日、一部サービスの価格を4月18日から値上げすることを発表した。複数のAIモデルの利用料金が5%から34%の値上げとなるほか、AIによるコンテンツ生成や自動運転などに関するデータ保存に用いられるクラウド並列ファイルストレージ(CPFS)インテリジェント版の料金を30%引き上げる。
一方、騰訊集団(テンセント)傘下のクラウド大手、騰訊雲(テンセントクラウド)は3月11日、各種のAIサービスの無料試用期間を2日後に終了するとともに有料サービスに移行すると発表した。中国のAI企業「智譜AI」が開発した第5世代大規模言語モデルの「GLM‐5」、同じく上海のAI企業「稀宇科技」が開発した「MiniMax M2.5」、そして北京のAIスタートアップ「月之暗面科技(Moonshot AI)」が開発した「Kimi K2.5」などが対象だ。
検索最大手、百度(バイドゥ)傘下の百度雲(バイドゥクラウド)も3月18日、値上げを発表、AIモデルの利用料金を約5~30%、並列ファイルストレージなどのサービス料金を約30%引き上げた。
値上げはアメリカ勢が先行
2026年に入ってAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)やグーグルクラウドなどのアメリカ勢大手がAIサービスの利用料を引き上げている。こうしたライバル企業との競争上、研究開発費やマーケティング費用などを維持・増額する必要性が強まっていることもコストアップ要因だ。





















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