25年8月中旬以降、北米地域では数兆ドル規模のAIデータセンター建設が相次ぎ、これらのサーバー向け需要急増を受けメモリー半導体の価格はかつてないほど上昇している。
中国の上場証券会社、国金証券の統計によれば、25年には16GBのDDR4メモリーの価格が最大で1800%、同じく16GBのDDR5(16GB)メモリーが最大で500%、512GBのNAND型フラッシュメモリーが最大で300%値上がりする異常事態になっている。26年に入ってからも上昇基調は続いており、AIの利用コストを押し上げている。
調査会社IDC中国で開発責任者を務める崔婷婷氏は財新に対し、最近の中東情勢の悪化に伴い、AIのコア部品の生産に必要なエネルギー、化学素材、金属などのサプライチェーンが影響を受け始めており、世界的なAI向け部品供給がさらに逼迫する可能性を指摘した。
AIエージェントがトークン利用量を押し上げ
自律的にタスクをこなすAIエージェントの普及もコスト上昇につながっている。中国では人に代わってAIがパソコンを使って作業を行う「OpenClaw(オープンクロー、中国語での愛称は龍蝦=ロブスター)」が爆発的な人気を呼んでいる。
IDCの崔氏によれば、このオープンクローの普及を背景に、AI大規模言語モデル(LLM)のトークン消費量(AIが入力・生成時に処理する情報の単位で、料金を計算する際の物差しとなる)が幾何級数的に増大している、という。
オープンクローは、もともと開発者同士の狭い範囲でオープンソースのAIエージェントとして使われてきた。各ユーザーのパソコンやクラウド上にインストールし、大規模言語モデルや各種ツールと接続することにより、検索、文書作成、文書整理、メッセージ応答などの複雑な作業を自律的に実行することができるものだ。
3月初旬、このブームは中国で急速に一般ユーザーに広がり、アリババ、テンセント、字節跳動(バイトダンス)が相次いでオープンクローとの接続サービスを発表、個人向けと法人向けの「龍蝦」アプリをリリースしている。
(財新記者:顧昭瑋)
※中国語原文の配信は3月19日
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