山奥に現れる「うどんチェーン」…490円のうどん一杯でも「食べ放題サラダバー」が付いてくる凄さ

✎ 1〜 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、うどんは宮崎うどんらしい柔らかさがありながらも、もっちりとした食感。ぷるんとした表面にはつゆがよく絡み、喉越しが心地よい。どんぶりの底が見えてくるあたりになると、うどんがつゆを吸ってもちもち感に拍車がかかる。

山椒茶屋を訪れる人の7〜8割がうどんを注文するそうだ。

かけそば
そばも魅力的だ。かけそば610円(税込)天かすがたっぷり乗っているのがうれしい。そばは二八そばで、弾力があり、しっかりと角を感じられる食感。なめらかな口当たりで、そばの風味がやさしく鼻腔を抜けていく(写真:編集部撮影)

店長の野元竜世さんに尋ねると、山椒茶屋の麺は「えびの店」にあるキッチンセンターで全店舗分が作られているという。創業当初は手打ち麺だったが、事業が拡大したため機械化された。しかし、こだわりを捨てたわけではない。うどんは職人による足踏み工程を経て作られ、その日の気温や足の感覚によって時間を調整しながら、40〜50人前ほどの生地を40分ほど踏み続けて製造する。さらに、できあがった生麺は各店舗へ配送され、特製の圧力鍋で10分ほど茹でる。うどんもそばも茹でおきはせず、できる限り茹でたてを提供するように工夫している。

ゴボウ天
自社製ゴボウで作った「ごぼ天うどん」920円は大人気メニュー。ゴボウ天はかなり巨大。手間がかかるため、1日に提供する数は限られている(写真:編集部撮影)

専門店にも引けを取らない本格おでん

無料サラダバーもうどんも十分すぎるほどに魅力的な山椒茶屋だが、人気の秘密はまだまだある。

それは「おでん」。「うどん県」香川では、おでんを提供しているうどん屋は多いと聞くが、「隠れうどん県」の宮崎にはあまりない文化である。しかし、山椒茶屋では創業当初からおでんを提供しており、鍋を持参して持ち帰るお客さんも多く、決して片手間でおでんを作っているわけではないことが分かる。「おでんで一杯」というお客さんもいるという。筆者も山椒茶屋を訪れると、おでんも食べなければ気がすまない。

まるでおでん屋台のように中央に設けられたスペースには、もうもうと湯気をあげるおでん鍋が2台。セルフサービスで、好みの具材を取りに行くスタイルだ。木蓋を開けると、具材が濃い色の出汁の中でぐつぐつと煮えたぎっている。出汁は、うどん・そばに使っている出汁に、各店舗で1日煮込んだ鶏がらスープを加えて作っているという。

雰囲気のあるおでんコーナー
雰囲気のあるおでんコーナー。もちろん辛子も用意されている(写真:編集部撮影)
次ページ都城市のおでんに欠かせない具材「なんこつ」とは
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事