アップルが「50年」なぜ迷走から復活できたのか、iPhoneを生んだ企業文化と経営の核心とは

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Macを持っていなくても、我々は印刷物というかたちで、Macが大きく関わった変革の結果を手にしている。

そして、「小さな製品」と思われていたものが大きく世の中を変えた好例が、01年に登場した「iPod」である。

2001年発売の初代iPod。「1000曲を持ち歩ける」音楽プレイヤーがその後の世界を変えた(写真:アップル)

発売された時、これが音楽業界を変えてしまうと思った人は少なかったはずだ。また、iPodを管理するために生まれたiTunesから音楽ストアである「iTunes Store」が生まれ、音楽や映像のデジタル流通をリードする、と予測していた人もいないだろう。

だが結果的に、当初はMac用の音楽周辺機器だったiPodは音楽産業を変え、アップルを巨大なプラットフォーマーへと押し上げた。iPhoneの成功も、iPodから続く音楽プレイヤーとしての価値があってのものでもある。アップルの50周年イベントでは、各国でアーティストが参加した。こうした連携が行えるのも、アップルが「コンテンツデリバリー大手」の一角を担う企業へと姿を変えているからでもある。

人々の健康を支えているApple Watch

現在、世の中を変えつつあるのがスマートウォッチだ。Apple Watchはフィットネスから利用を拡大し、さらにより広範な「健康状態の把握」へと価値を高めている。21年1月から利用可能になった心電図(ECG)機能は、健康状態の変化を日常的に把握することに役立つ。

これだけで個人が健康状態を正確に把握できるわけではないが、こうした情報を日常的に計測できるからこそ、医師が判断するための情報として活用しやすくなる。その結果として、病状の早期発見に役立った人も多数出ている。

Apple Watchの心電図機能は心臓異常の早期発見を促し、多くの人を救っている(写真:アップル)
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