アップルが「50年」なぜ迷走から復活できたのか、iPhoneを生んだ企業文化と経営の核心とは

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現在のアップル製品は、1つ1つの機能を拡大し、製品同士の連携を強め、使い続けることの価値を訴求する……というやり方を採っている。20年前、アップルはMacを中心に製品やサービスをつなぐ「デジタルハブ」戦略を採っていた。それが現在は、どれかの1つの製品が軸になるのではなく、製品同士がつながりあって価値を提供する形へと変わった。

これからはどうなっていくのだろうか?

アップルの未来はソフトの変化が決める

現在求められているのは、ハードウェア以上にソフトウェア、特にAIの進化だろう。

アップルは自社で先端のAIモデルを持っていない。そのことが遅れとみなされているが、実際には少し違う。スマートフォンやPCにおけるAIの価値は、まだ「AIのために製品を買い替える」というレベルには達していない。

アップルに求められるのは、単体の賢いAIモデルを作ることではなく、iPhoneに搭載されるAI機能「Apple Intelligence」が、どれだけ「日常的に有用なもの」に進化するかにかかっている。他社も開発を加速している以上、一定の成果を年内に出すことは必須の状況だ。

その答えはおそらく、今年6月開催の開発者会議「WWDC 2026」で見えてくる。こうした開発者会議を毎年積み重ねているのもまた、アップルの一面である。

毎年ソフトを進化させ、開発を促すことがアップルを支える。写真は2025年にアップル本社で開催された開発者会議のもの(写真:筆者撮影)

iPhoneはアップルの持つOSがあった故に生まれた。多面的な顔を持つ企業だが、今のアップルを支えるのは、やはりソフトウェアである。これからのアップルの舵取りでも、「ソフトウェアをどう進化させていくのか」が軸になっていくだろう。

西田 宗千佳 フリージャーナリスト

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にしだ むねちか / Munechika Nishida

得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、『アエラ』『週刊朝日』『週刊現代』『週刊東洋経済』『プレジデント』朝日新聞デジタル、AV WatchASCIIi.jpなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。著書に『ソニーとアップル』(朝日新聞出版)、『漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち』(講談社)、『スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場』(アスキー新書)、『形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組 』『電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ』『iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』(すべてエンターブレイン)、『リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ』(TAC出版)、『知らないとヤバイ! クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか?』(共著、徳間書店)、『災害時 ケータイ&ネット活用BOOK 「つながらない!」とき、どうするか?』(共著、朝日新聞出版)などがある。

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