《英国イケメンと駆け落ち》後に…73歳女性が経験した"壮絶な50年" 何度も離婚を考えた彼女が"それでも連れ添った"訳
そして、義母との関係が決定的に悪化したのは、義父の死後だった。気晴らしになればという思いから、落ち込む義母を数カ月日本に呼び寄せた。
「やることなすこと1から10まで文句を言われていましたね……」
友人との約束を電話で決めただけで「どうして私に一言相談しないの?」と叱責された。週末にドライブへ連れ出せば不機嫌になり、何かを教えようとすると「馬鹿じゃないのよ」と冷たくあしらわれた。
「最終的には爆発して、大げんかになりました……」
不満がたまり、愚痴をこぼす相手は自然と夫になった。義母との関係が悪化すると同時に、夫の異変にも気づき始める。
愛人の居場所を突き止め、バトる
ある日、電話を取った夫の声のトーンが急に変わった。問い詰めると、女性の存在を認めた。また違う日には、白昼堂々待ち合わせをする2人を偶然目撃した。
「私たち、新宿駅でいつも待ち合わせている場所があったんです。夫はそこで、別の女性と待ち合わせしてるんだもの。バカみたいにさ」
たまたま広子さんは、友人との約束で新宿にいた。夫の隣に、知らない女性がいる。友人と物陰に隠れてから、そ知らぬ様子で歩み寄った。
「あら、スチュワート! 何やってんのここで」
しどろもどろになる夫。その隣にいた女性は、何食わぬ顔をしてそっと消えた。後日、広子さんは自ら相手を突き止め、直接会いに行った。
「『スチュワートの家内ですけど、結婚しているのは知ってますね』って喫茶店で向き合って話をしました。もう胃がきゅうってなって、喫茶店を出てすぐ、吐いたのを覚えています」
しかし、夫と愛人の関係は、6年ほど続いたという。
離婚は何度も頭をよぎった。それでも別れなかった。
「その時はね、『冗談じゃないわよ。絶対に別れてやんない』って思ってました」
怒り、意地、そして情。
「私がいないとダメなんじゃないかとも思ってたかもしれない。依存なのか、愛なのか。自分でもわからなかった」
皮肉にも、この出来事をきっかけに義母との関係は一時的に改善する。義母は息子を叱りつけ、広子さんの味方に回った。そこには、奇妙な団結が生まれていた。



















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