《英国イケメンと駆け落ち》後に…73歳女性が経験した"壮絶な50年" 何度も離婚を考えた彼女が"それでも連れ添った"訳
やがて結婚の話が出る。しかし、両親は猛反対した。
「外国人と結婚なんて冗談じゃない!」
1970年代。国際結婚はまだ珍しく、偏見も強い時代だった。極秘に進めていた渡英計画が親に発覚すると、貯金、航空券、パスポート、すべてを取り上げられた。
それでも諦めなかった。パスポートを密かに再申請した。届く書類を親に見られたら終わり――。毎日、郵便局員が来る時間に先回りしてポストの前で待った。渡航資金は、彼が用意した。愛用のニコンのカメラを売り、広子さんの友人の口座へ送金した。
両親に内緒で逃げるようにイギリスに渡った
ある朝、「仕事に行ってきます」と家を出た。向かった先は空港だった。
日本の実家に送ったのは、住所も書かれていない絵はがき1枚。
〈イギリスに到着しています。無事です〉
戻るつもりはなかったのかと聞くと、広子さんは即答した。
「もちろんなかった。その時は、たとえ結果がどうなろうと日本にはもう戻れないと自分に言い聞かせていました」
「若気の至りってやつですね」と広子さんは笑う。
1976年3月。23歳で日本を離れた。渡英先は、イングランド北部のマンチェスター。3カ月後の6月には結婚式を挙げた。日英カップルの結婚は、地元新聞がこぞって取り上げるほど珍しいことだった。



















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