家賃ゼロ・ただの廃倉庫が「人と仕事を呼ぶ」不思議、その絶妙な仕組みとは? 《家賃に縛られない場》の新発想 静岡・下田

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「そんなことで仕事が生まれるのか?」と思う人もいるだろうが、トレーラーハウスのデザインからワーケーションのコンサル、マーケティングその他、倉庫からはさまざまな仕事が実際に生まれており、最近では海外から訪れる人も出始めている。

それもこの場に関わった人が生んだ仕事のひとつ。倉庫に登記を置いている1人に(一社)日本デジタルノマド協会の理事で、広報を務める塚田絵玲奈さんがいるのだ。

塚田さんは外資系広告会社などを経て2019年に独立、自身もデジタルノマドとしてドイツ・ベルリンを拠点に活動。帰国後、2020年に下田を訪れ、そこで梅田さんの倉庫をどう活用するかというワークショップに参加した。

梅田さんと塚田さん
梅田さん(左)と塚田さん(写真:筆者撮影)

「16歳ほども年が若い私の提案を面白がってくれ、“やっちゃいなよ~”という梅田さんのフラットさに感動して会社の登記を下田に置き、ここを拠点にすることにしました」と塚田さん。

デジタルノマドが世界中からやってきた

下田市では2019年頃からワーケーション客の誘致に取り組んでいることもあり、2024年には市と一緒に「TADAIMA SHIMODA」という1カ月間の交流プログラムを初開催。30人超の外国人が参加した。

観光庁の事業として実施(下田市は後援)した2025年の同タイトルのイベントにはそれを大幅に上回る100人超のデジタルノマドが世界中から集まり、それに興味を持った静岡県知事も参加。下田市を伊豆半島のデジタルノマドの聖地にすると発言してもいる。

県知事も参加しての全体写真
県知事も参加しての全体写真。アメリカ、ヨーロッパ、アジアの25カ国から109人が参加した(撮影:Akira Okura)
地元の人達との交流会
地元の人達との交流会。ご近所さんとの良好な関係を築いている梅田さんの存在が幅広い人を呼んだのだろう(写真:ELENTO合同会社)
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