それだけではない。
「最初、ごみを捨て始めた頃は飲食店2軒のバイトをしていて私の収入は月額8万円。この倉庫は一銭もお金を生んでいなかった。お金がないから、本当にタダで借りていました。
ところが、手掛け始めて2カ月ほどでいろいろな関係が生まれ、半年後には所有者である山本建築にお金が払えるようになりました。家賃として払うのではなく、ここに集まってくる人たちの間で仕事が生まれたら、その売り上げの10%を払うというやり方です」(梅田さん)
場を借りている対価としてではなく、場が生む関係や可能性、それが生んだ結果に対しての支払いとでも言えばいいだろうか。これまでの家賃という、「不動産=見えるものの貸し借りに対する支払い」とはまったく異なる支払いである。
「気の合う仲間が仕事を生む」の本当
金額は仕事の規模、内容によってその都度異なり、2万円の時もあれば、10万円、100万円ということもあるが、年間に均(なら)せば周辺の家賃相場をはるかに超える額になっているという。しかも、その額は「さらに増える」と梅田さん。
「現状では3人が登記しており、その3人の売り上げが1億円超。今年もう1人、登記する予定があり、5年後にみんなの売り上げが10億円になっていても不思議はないですね。
といってもたくさんの人にここに来てほしいとは1ミリも思っていませんし、そのためにサービスを提供しようとも思いません。近隣に対する配慮などといった最低限のルールだけは守ってもらい、それ以外は勝手にやって、そんなやり方です。
入口にある子ども図書館も置いてほしいと言われたから置いていますが、何の管理もしていません」(梅田さん)
梅田さんがやっているのは自分がやりたいことができる場を作り、そこにその場が好きで面白いと思ってくれる、気の合うセンスのいい人が来てくれるようにすること。「気の合う仲間が仕事を生む」というのだ。





















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