家賃ゼロ・ただの廃倉庫が「人と仕事を呼ぶ」不思議、その絶妙な仕組みとは? 《家賃に縛られない場》の新発想 静岡・下田

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 20
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかも、そのうち2人が下田に引っ越してきた。1人は上場企業の役員をしていた根岸さん。2023年に横浜から下田へ引っ越してきて、倉庫隣の建屋2階に住んでいる。

根岸さんの居住スペース
2階の根岸さんの居住スペース。とりあえず、広い(写真:筆者撮影)

もう1人の、宿泊コンサルをしている宮崎さんは2024年12月に福岡から家族で引っ越しきて、近くで空き家を借りたという。倉庫は仕事場として使っている。

面白いのは根岸さんはここへ来てから絵を描くようになり、宮崎さんは勝手にDJブースを作り、DJを始めたということ。広さもあり、音を出しても良い環境もある。これまで封印していたやりたいことが場所を得て爆発したとでも言えばいいのだろうか。

根岸さんの絵
根岸さんの絵があらゆる場所にある(写真:筆者撮影)

建物側面に描かれた根岸さんの絵を見ると、描くことが楽しくてたまらないといった様子が目に浮かぶ。

まったく新しい「家賃」の概念

しかも、2人はともにこの倉庫を自社の本社として登記、住民法人税を倉庫のある下田市に納めている。廃倉庫が市の税収増に貢献しているのである。

オフィス
1階、元事務所だったところが根岸さんたちのオフィスになっている。日当たりの良い窓辺には植物なども(写真:筆者撮影)
オフィス脇の応接セット
1階のオフィススペースの反対側には応接スペースも。建物内には他にもこうした空間が多数あり、好きな場所を使えばいいらしい(写真:筆者撮影)
次ページ「家賃を払う」のではない新しい考え方
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事