家賃ゼロ・ただの廃倉庫が「人と仕事を呼ぶ」不思議、その絶妙な仕組みとは? 《家賃に縛られない場》の新発想 静岡・下田

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躯体自体にはまったく手を入れていないし、場を作るための費用は一切使っていない。だが、それが外からはアンティークカフェやインテリアショップに見えるのは、梅田さんの“好き”で統一されているからだろう。

全景を上から見たところ
全景を上から見たところ。置かれているものはもらいものなどで、買ったものはほぼない。家具類は梅田さんが色を塗るなどして好きなところに置き、時々、配置を変える(写真:筆者撮影)
1階
オフィス部分1階。家具類のほか、工具類も置かれており、作るつもりになればいろいろ作れそう(写真:筆者撮影)

不便さを面白がる人たちが集まってきた

倉庫内を片付けると同時に梅田さんは周囲に「好きなこと、やりたいことができる場所があるけれど見に来ない?」と声をかけた。

Wi-Fiは最初から設置されていたものの、エアコンが設置されたのは2024年秋というから、当初は暑くて寒い場所だった。エアコンが入っても天井の高さを考えると快適さはそれほど期待できない。

階段
2階、3階への階段。錆だらけで年季の入った建物であることが分かる。急でちょっと怖い(写真:筆者撮影)

テントサウナをしても風呂場はなく、蛇口にホースをつないで水を浴びた。そんな不便な場所だったが、そうした不便さをマイナスに捉えず、面白がる人たちが集まるようになった。

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