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「備中高松城の水攻め」秀吉は巨大堤防を築いていない? 近年の水文学シミュレーションが導き出した《2つのシナリオ》

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備中高松城水攻め史跡公園
備中高松城水攻め史跡公園(写真:マーちゃん / PIXTA)
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備中高松城水攻めの通説に対し、近年、異なる角度から検討を加えたのが、水文学の手法を用いた研究だ。

水文学の手法を用いて検証「水攻めが成立しえた条件」

代表的なものとして、根元裕樹らによる『備中高松城水攻めに関する水文学的研究―洪水氾濫シミュレーションを用いて―』(『地理学評論』86巻4号、2013年)がある。この研究は、地形と水の挙動に着目し、水攻めが成立しえた条件を検証することを目的としている。

根元らはまず、水攻め堤の規模について、以下のように整理している。

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水攻めが成立しえた条件の検証(『備中高松城水攻めに関する水文学的研究―洪水氾濫シミュレーションを用いて―』より筆者の原稿をもとに編集部作成)

 さらに流入河川についても、以下のように整理している。

水攻めが成立しえた条件の検証(『備中高松城水攻めに関する水文学的研究―洪水氾濫シミュレーションを用いて―』より筆者の原稿をもとに編集部作成)

これらを組み合わせてシナリオを設定したうえで、流出解析および氾濫解析による洪水シミュレーションを行った。その結果、水攻めが成立しうるのは、「自然堤防説+足守川流入説」と「籠瀬説+足守川流入説」の2つのシナリオであるとされる。

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【比較的小規模な土木工事によって流れが調整された】

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