窪田:日本では少子化が叫ばれていますが、それでも子育て世帯がなくなることはありません。必要な情報へのニーズも、なくなることはないでしょう。iibaで展開しているようなサービスは、諸外国にもあるのでしょうか。
逢澤:まったく同じ内容ではありませんが、子育てマップのような類似サービスは、アメリカや韓国などにもいくつかあるようです。市場自体が新しいものなので、マップを含めた子育てのDX化といった領域に、急成長中のスタートアップがたくさん存在しています。もちろん、私たちもグローバルにも興味を持っています。
「子育てはカネにならない」
窪田:私も20年ほど前にアメリカで子育てをしていたとき、どうしても外食したくて近くのレストランに子どもを連れて行ったことがありました。店内で子どもがぐずってしまったのですが、店員さんがとてもいい方で。泣いている子どもをあやしながら「気にせずゆっくり召し上がってください」と言ってくれて、とても救われたことがありました。もしあのときあの場所にiibaがあったら、「こういうお店があります」と発信していたと思います。
逢澤さんが提供しているのは世界共通のニーズに対するソリューションですし、今後の事業発展も十分見込めると思います。国内でも、この分野に関心の高い投資家もいそうですね。
逢澤:もちろん私たちの事業を見込んでくださる方、あるいはご自身が子育てをしているので、関心を持って出資してくださる方もいます。ただ、語弊があるかもしれませんが……基本的に日本の投資家は、子育て領域には非常に辛辣なのです。私も起業初期のころは、どこに行っても誰に会っても、お断りを受けてきました。「子育てはマネタイズしにくい」「事業として大きくならない」といった印象が非常に強いようで、日本は海外に比べても、かなり投資家の意欲が低い市場のように思います。
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【アナログな子育て分野に産業をもたらし、構造転換の革命を】
